介護うつになる前に、介護者の精神的負担を軽減することが必要だ。
重要なのは介護者が一人で抱え込まないこと。
そのためにも外部のサポートを利用することだ。
介護保険サービスや行政サービスなどを利用すれば、介護のプロがサポートをしてくれる。
地域のケアマネージャーに相談すれば、サービスの種類を詳しく教えてくれたり、要望に合わせたサービスを組み合わせてくれたりする。
公的介護保険の支給額を考えながらプランを立ててもらえば、経済的な負担も軽減できるだろう。
外部の介護サポートを依頼することに罪悪感を持つ人もいるだろう。
しかし在宅介護は一人では背負いきれないものだ。

在宅介護は食事やトイレの介助、着替えや歯磨き、入浴など身の回りのケアをつきっきりで行わなければならない。
夜中に起こされることもある。
買い物などで外出する際も気が気ではないだろう。
それがいつまで続くか分からない。
そのような日々を送っていれば精神的にも身体的にも疲労が重なる。
疲労が重なれば介護をする相手につらくあたってしまうことも考えられる。
介護者が負担を感じていることが介護をされる相手に伝われば、介護をされる方も気持ちが暗くなり、病状悪化につながることもあるだろう。
そうならないためにも、介護は一人ではなく外部のサポートや家族の協力が必要なのだ。

外部のスタッフがケアをしてくれる時間は、自分がリフレッシュすることが大切だ。
少しの時間でも介護について忘れよう。
スポーツジムに行ったり、友達とお茶をしたりする時間を持つとよいだろう。
自分に適したストレス解消法を見つけ、実践することが大切だ。